初心者のためのスイング作り[STEP2]
素振りで身に付ける【スイングの基本】
[1]グリップ
[2]右手の動き(本記事)
[3]ハンドファースト
[4]フェースの開閉
(補足1)スイング作りはウェッジで
(補足2)手首の動かし方
(補足3)インパクトの重要性
(補足4)スイングイメージ
「シャロースイング」「シャローイング」「パッシブトルク」は、右手の動かし方が分かれば即座に身につけることが出来ます。
それぞれの動きについて詳しく解説していきます。
シャロースイング・シャローイング・パッシブトルクは、全て右手の動かし方が分かれば即座に身に付けることが出来る。
シャフトを寝かす、ヘッドを後ろ倒しにする意識は間違い。
シャロースイングとシャローイングの違い
インパクトゾーンと切り返しの動き
シャロースイングとシャローイングに明確な定義はありませんが、本サイトでは以下のように定義をしてそれぞれの動きを解説します。
- シャロースイングは、インパクトゾーンの動きのこと
- シャローイング・パッシブトルクは、切り返しの動きのこと
シャロースイングとは
シャロースイングは、インパクトゾーンにおいてヘッドが緩やかな角度(シャロー)で軌道を描くスイングのことを言います。
シャローイングとは
シャローイングは、切り返しにおいてシャフトが寝る、又はヘッドが後ろに倒れるように見えるスイングのことを言います。
パッシブトルクとは
パッシブトルクは、切り返しでシャフトが寝る、又は大きくヘッドが後ろに大きく倒れるように見えるスイングのことを言います。
基本的にはシャローイングと同じ動きです。
シャロースイングをマスターする
右手の動かし方
インパクトゾーンで、右手を水平に動かすだけ
ミスショットが激減する
シャロースイングをマスターすると、ダフり・トップなどのミスショットが激減します。
スイング軌道が上下前後に多少乱れてもしっかりボールをヒット出来ることがシャロースイング最大のメリットです。
テニス・野球と共通の動き
右手を水平に動かすのは、テニスのフォアハンド・野球のバッティングと同じ動きです。
ゴルフの場合は、この動きに前傾姿勢を取り入れるだけ。
シャロースイングは特別難しい動きではありません。
スティープの原因は手打ち
右手をボール目がけて下ろす動き(手打ち)だと、ヘッドの軌道がスティープになります。
どんなに頑張っても絶対シャローな軌道にはならないので、右手の動かし方を見直してください。
シャローイングをマスターする
切り返しで、右手を体の前にセットする動き
切り返しで右手を体の前にセットする
バックスイングで上げた右手を切り返しで体の前に戻す動きがシャローイングです。
前述したシャロースイングをするために右手を正しい位置にセットする動き。
たったこれだけの動きでシャローイングは身に付けることが出来ます。
アウトサイド軌道の原因は手打ち
切り返しでヘッドがアウトサイド軌道になる人は、切り返しの動きが出来ていません。
トップの位置から真っ直ぐボールに向けて右手を振り下ろす動き(手打ち)が原因です。
切り返しではシャロースイングのために右手を体の前にセットする意識を持ちましょう。
シャフトを寝かす動きでは無い
世間一般では、切り返しでシャフトを寝かせる動きがシャローイングだと言われていますが、この考え方は大きな間違いです。
シャフトを寝かすことを目的にすると切り返しでヘッドが大きく開いてしまうし、右肘も引けてしまいます。
シャフトやヘッドの動きは意識しなくても大丈夫です。
右手の動きだけに注意しましょう。
パッシブトルクをマスターする
切り返しで、右肘を視点にして右手をクルッと回す動き
(シャローイングの動きに勢いを付ける動き)
切り返しでヘッドが大きく加速する
右手をクルッと回す動き
パッシブトルクは、切り返しで右肘を支点にして右手をクルッと回す動きです。
通常のシャローイングの動きよりも切り返しでヘッドが加速するメリットがあります。
脱力をした状態でヘッドが一気に加速するのでパッシブ(受動的)トルクと呼ばれます。
テニス・野球の基本動作
右手をクルッと回す動きは、テニスのサーブ・野球のピッチングと同じ動きです。
野球の場合はバッティング・スローイングでも取り入れます。
右肘を高く上げる、ラケットを背中に担ぐなどと言われる動きは、全て右肘をクルッと回す動きのことです。
シャローイングと動きは同じ
パッシブトルクの動きは、基本的にはシャローイングと同じ動きです。
違いは、切り返しにおける右手の動きに勢いを付けるかどうか。
全てのショットに取り入れることはオススメしません。
ティーショットで飛距離を出したい時(ドライバーやフェアウェイウッド)で取り入れると良いでしょう。
パッシブトルクの注意点
- 素振りは軽めでしないと怪我の原因になる
右手をクルッと回すパッシブトルクは、切り返しで想像以上にヘッドが加速し、スイングのリズム・タイミングが大きく変わります。
いきなりフルスイングで練習をすると肩・首・腰などに大きな負担が掛かり怪我をする可能性が高まります。
練習するときは軽く(2〜3割くらいの力加減で)素振りから始めてください。
シャフトを寝かす意識は大間違い!
シャフトを寝かすことを目的にしてしまい、スイングを崩す人が多く見られます。
寝かすことだけを意識するあまり、肘が引けてフェースは開き振り遅れ・右プッシュやスライスの原因となります。そして、飛ばなくなる。
切り返しの動きはシャフトが寝ているように見えるだけで、寝かすことを意識しないことが大切です。
切り返しで大切なことはフェース管理。インパクトに向けて開いたフェースをしっかり閉じる意識さえ持っていれば、スイングが乱れることはありません。
右手の動かし方 まとめ
- シャロースイング
インパクトゾーンで、右手を水平に動かす - シャローイング
切り返しで、右手を体の前にセットする動き - パッシブトルク
切り返しで、右肘を支点にして右手をクルッと動かす
(シャローイングの動きに勢いを付ける動き)
右肘が体の前にセットされていることが大前提。
脱力していないと出来ない
シャフトを寝かす、ヘッドを後ろに倒す意識は間違い
次回は、「スイングイメージ」についての解説です。
ゴルフスイングは「振り子運動」ではない
ヘッドスピードMAXはフィニッシュ
インパクトからフィニッシュにかけてスイングスピードを上げよう
「振り子運動(二重振り子)」の考え方が根本的に間違いであることインパクトの重要性を理解できれば、スイングの上達にも直結します。