初心者のためのスイング作り
【STEP1】ボディターンを身に付けよう!
初心者のスイング作りでは、まずボディターンを身に付けることが上達の近道です。
ボディターンとはスイングにおける体の基本動作のこと。
正しい体の動かし方を知らないままボールを打つ練習を始めても手打ちスイングになってしまい、上達が著しく遅れてしまう原因になります。
ボディターンは四つの動きで構成されています
- 肩の回転
- ヒップターン
- 前傾姿勢
- 両肘を締める
本記事では【肩の回転】について詳しく解説します。
本記事の【肩の回転】はYouTubeでも詳しく解説しています。
ボディターンのまとめ記事はコチラ
スイングは肩の回転
ゴルファーが正しいゴルフスイングを学ぶとき、もっとも重要な動きが【肩の回転】です。
肩の回転を疎かにしているとゴルフスイングはいつまでたっても(何十年掛かっても)手打ちスイングから卒業できません。
最短で正しいゴルフスイングを身に付けるために、まずは肩の回し方・動かし方を身に付けましょう。
肩の回転を身につけよう!
- 肩の回転は野球、テニス、ゴルフに共通の動き
- ボールの打ち分けは肩の回転で調整する
- 【重要】肩の動かし方は2種類ある
(スイングタイプ別解説) - 自分のスイングタイプを把握する
ゴルフスイングで一番大切な動きは【肩の回転】です。
テニス・野球・ゴルフ共通の動き
冒頭でも述べましたが、肩の回転はゴルフスイングにおいて最も重要な動きです。
これはゴルフに限らずテニスや野球にも当てはまります。
テニス
テニスの場合だと、フォアハンドストローク、サーブは肩の回転が一番大切な動作。
野球
野球の場合だと、バッティング、ピッチング、スローイングは肩の回転が主導。
ゴルフ
ゴルフの場合だと、ドライバー、アイアン、ショートアプローチ、パッティングと全てのショットで最重要な動作が肩の回転です。
ゴルフ、テニス、野球ともに、肩の回転(上半身の大きな筋肉を使う)を意識することで初めて脱力スイングが身に付きます。
肩の回転が出来ていないと手打ちスイング
肩の回転が不十分なスイングを手打ちスイングと言います。
インパクトからフィニッシュにかけて、肩の回転が止まる人が多い。
手の動きでヘッドを走らせようとするスイングはあらゆる弊害を招きます。
肩の回転で距離を打ち分ける
ボールの打ち分けは肩の回転で調整する
距離の打ち分けに直結しますが、肩の回し方でスイングスピードを調整します。
ドライバー、フェアウェイウッド
大きく・早く
アイアン
そこそこ大きく、そこそこ早く
ウェッジ(ショートアプローチ)
小さく早く、小さくゆっくり
パター
小さくゆっくり
パッティングやショートアプローチは下半身固定で肩の回転のみ言っても過言ではありません。
ドライバーからパッティングまで、ゴルフスイングの要の動きは肩の回転です。
肩の回転を調整することができれば、距離の打ち分けやスピン量の調整も楽になります。
肩の動かし方はスイングタイプによって異なります。
肩の動かし方は2種類ある
肩を回転させると言っても、スイングタイプによってその動かし方は2種類存在します。
- Aタイプ 肩を水平に回転させる
- Bタイプ 肩を八の字に回転させる
AタイプとBタイプでゴルフスイングは大きく枝分かれします。
肩の動かし方の診断方法
自分がどちらのタイプか診断する方法は至って簡単です。
何も考えずに大きくバックスイングをしてください。
水平型:肘・膝の高さが変わらない。
八の字型:肘・膝が動く。右足は伸び上がり、右肘は肩の高さまで上がる。
Aタイプ(水平回転)の動かし方
Aタイプの動きはシンプルです。
肩を水平に回転させるだけ。
特徴は、肘・膝の高さが変わらないこと。
スイング中は両肩の動きを意識していれば大丈夫。
Bタイプ(八の字回転)の動かし方
Bタイプの動きは少し複雑です。
肩を八の字に回転させる。
特徴は、肘・膝を上下に動かすこと。
胸骨(胸)を意識するとスムーズに動かせる。
(肩の動きは意識しない方がいい)
2つの動きの相違点
肩を動かすな(回すな)と言う人がいます。
八の字に回転させる場合、胸を意識した方がスムーズに動かせるだけで肩を動かさない動きが正しいわけじゃない。
Bタイプも、実際にやっていることは肩の回転です。
一般的に脇を閉めろと言われます。
Bタイプの人は肘・膝を上下に動かすことでスムーズにスイングできます。
脇を締めろはBタイプには当てはまりません。やったらダメな動きです。
Bタイプの人は、「肘・膝を上下に動かす」が正解。
※厳密にいうと「脇を締める」意識そのものが間違いです。
ベタ足はBタイプのみ
一部のレッスンではベタ足を推奨する人がいます。
ベタ足スイングが効果的なのはBタイプです。
Aタイプの人がやるとスムーズにスイング出来なくなります。
Aタイプ左手・左足中心のスイング
Bタイプは、右手・右足中心のスイング
※ベタ足はインパクトまで。フィニッシュでは右足を動かす。
各関節の動きが真逆と言っていいほどに両者のスイングは異なるものとなります。
- 自分がどっちのタイプなのかを把握しましょう。
- 教えてもらう人がどちらのタイプなのかも重要です。
違うタイプの人に教わると、あなたのスイングはあっという間に壊れます。
肩の回転を身に付ける効果は?
肩の回転を身に付けると、どんな効果があるのか。
ゴルフスイングの要の動きなので、あらゆる効果がります。
手打ちスイングの卒業
大きなメリットは手打ちスイングから卒業できることです。
腕でクラブを振り回すのか、→伸び上がり煽り打ちの原因
肩の回転でクラブを振り回すのか。→前傾姿勢を維持した綺麗なスイング
肩の回転を意識するかしないかで、その後のゴルフ人生は大きく異なります。
頭が残る
ビハインドザボールなんて言われますが、肩を回転させるから頭が残ると言えます。
手打ちスイングでは頭を残せません。無理に残そうとするとインパクトで不自然な形になるし、タイミングがずれると首筋を痛めます。
(無理に頭を残そうとして首筋を痛めた経験がある人も多いはずです)
スイングの安定
スイングが安定する。胸・背中の大きな筋肉でスイングするようになるので、腕でスイングする(手打ちスイング)に比べて安定します。
肩の回転をコントロールする事によって、ボールの打ち分けも(手打ちスイングに比べて)簡単になります。
シャローイング
ここ最近のトレンドとも言えるシャローイングが簡単に身に付きます。
シャローイングはゴルフスイングの基本ですが、肩の回転ができていないと身に付けることは出来ません。
手打ちスイングでシャローイングは不可能)
ハンドファースト
シャローイングができるとハンドファーストインパクトも自然に身に付きます。
ハンドファーストも肩の回転を身に付けるとこから始まります。
手打ちスイングでハンドファーストインパクトは不可能
脱力
肩の回転によってスイングするので脱力できます。
胸・背中の大きな筋肉を使ってスイングするので両腕を脱力させることができます。
逆に言うと、両腕に力を入れているとうまく肩を回転させることができません。
伸び上がり・煽り打ちの防止
伸び上がり、煽り打ちの原因は腕の力でボールを飛ばそうとすること。
肩の回転とそれに伴う下半身の動きでボールを飛ばすので、防止することができます。
飛距離アップと激スピンアプローチ
直接影響するわけではありませんが、飛距離アップや激スピンアプローチも身に付きます。
スイングの基本動作なので、飛距離アップや激スピンにも繋がる
※飛距離アップと激スピンアプローチの原理は同じです。
いずれ力学的視点から二つのショットを解説します
肩の回転は、メリットしかない。
肩の回転 まとめ
ゴルフスイングで一番大切な動きは【肩の回転】です。
肩の回転を身につけよう!
- 肩の回転は野球、テニス、ゴルフに共通の動き
- ボールの打ち分けは肩の回転で調整する
- 肩の動かし方は2種類ある
- 自分のスイングタイプを把握する
肩の回転は、メリットしかない。
- 自分がどっちのタイプなのかを把握しましょう。
- 教えてもらう人がどちらのタイプなのかも重要です。
違うタイプの人に教わると、あなたのスイングはあっという間に壊れます。
YouTubeで肩の回転を解説
本記事の【肩の回転】はYouTubeでも詳しく解説しています。
次は、【左手の役割】についての解説です。
- 左手の役割とは?
- 左手はトップで伸ばす?曲げる?